2004-03-25 第159回国会 衆議院 憲法調査会安全保障及び国際協力等に関する調査小委員会 第3号
武器のさなかにあって法は沈黙する、インテル・アルマ・シレント・レーゲスというローマ法の法諺がありますけれども、にもかかわらず、そのときこそ、非常事態、有事法制はその効果を遺憾なく発揮し、国民個々の生命、身体、財産を保護し、国民の政治的統一体としての国家の安全を確保しなければならない。そのためにも、非常事態対処の根拠規範はやはり憲法典に確固たる形で盛り込まれるべきである。
武器のさなかにあって法は沈黙する、インテル・アルマ・シレント・レーゲスというローマ法の法諺がありますけれども、にもかかわらず、そのときこそ、非常事態、有事法制はその効果を遺憾なく発揮し、国民個々の生命、身体、財産を保護し、国民の政治的統一体としての国家の安全を確保しなければならない。そのためにも、非常事態対処の根拠規範はやはり憲法典に確固たる形で盛り込まれるべきである。
例えば、議会制や政党を批判し、独裁と民主制は矛盾するものではないと主張しましたカール・シュミットは、具体的に現存する人民と政治的統一体としての自分自身が同一であるような、すなわち、統治する者と統治される者が同一であるような国家形態として民主制を定義いたしました。
ほかの陳述人もおっしゃいましたけれども、私たちは地域としての自治体外交であるとか姉妹都市交流であるとか——ヨーロッパが統一したときに、少なくとも皆さん方はすぐ、ヨーロッパは政治的に統一したと思われるんですが、その以前にいろいろなセクターが地道に交流していた後、最後に政治的統一が起きている。しかし、アジアで交流があるのは政治セクターと経済セクター。市民同士の交流もない。自治体交流もない。
そういう意味では、武器の進歩とか戦争形態の発展とか、こういうものが人類の政治的統一範囲と密接に関係する面がある、こういうふうに思いますと、人類の歴史は急速に世界が一つになる方向に動いているのではないか。今から百年前といいますと日本の周辺では日清戦争のころですね。五十年前が太平洋戦争で負けて二、三年のころ。
こうしてどのような強い国も国策遂行のために戦争で成功するということはなくなりました、 そこで、古典的な戦争学では、地球上の一地方に根拠する武力が迅速、的確に世界の至るところをやっつけるに至ったら世界の政治的統一の基本的条件が整うというのでありましたけれども、もう既にそういうような武力は、アメリカ、今はなくなりましたがソ連はつとにそういう武力を身につけておるにかかわらず、世界の政治的統一は実現しておりません
○板垣政府委員 先ほどから申しまするように、私どもは全ヴェトナムということで賠償をやっておりまするし、今事実上北ヴェトナムと南ヴェトナムに分れておることは事実でございまするけれども、しかし、損害が北に起ったか南に起ったかということをあまり強く出すということは、結局二つのヴェトナムを認めることであって、これは将来の政治的統一という世界全体の希望からいっても、乖離するということになります。